広島弁護士会の主催する市民法律講座にて「法定後見の役割」をテーマに講演しました

広島弁護士会の主催する市民法律講座にて「法定後見の役割」をテーマに講演しました

2018/11/30 講演

平成30年11月29日(木)、広島弁護士会館において、「法定後見(後見人・保佐人・補助人)の役割」をテーマに講演を行いました(主催:広島弁護士会、後援:広島県・広島市)。

近時の少子高齢化の進展から、今後ますます法定後見を活用しなければならない事例が増加することをご説明し、それに備えて前提知識としての法定後見制度の理解を深めていただくことを目的としました。また、モデルケースを用いた後見制度の流れ及び後見制度の留意点を解説させていただきました。当日は50名程度の方にご参加いただき、講演後もご質問もいただきました。

特にご留意いただきたいのは、「法定後見は、資産承継・財産管理・相続対策等に利用するための制度ではない」ということです。むしろ、法定後見の目的・役割に関する知識を前提に、法定後見ではできないことを事前に対策する必要があります。他方で、既に判断能力の低下により法定後見を活用する必要がある場合には、後見制度によりできなくなること、負担しなければならないことを事前にしっかりと理解して頂く必要があります。

【市民法律講座とは】(広島弁護士会ホームページより抜粋

広島弁護士会では、市民の方に弁護士を身近に感じて戴くとともに、法律をご理解いただくために、毎年春と秋に各5回の連続講座「市民法律講座」を開講しております。今秋も、11月8日から5回の講座を開講することを予定しております。また、各会の市民法律講座開講後、各会のテーマに沿った法律相談を無料にて実施いたします(要予約)。なお、市民法律講座は計5回の連続講座となっておりますが、関心をお持ちいただいた講座のみの受講も可能です。申し込みの締め切りは、各講座の開催日の1週間前の金曜日までです。ファックス、往復はがき又はメールでお申し込みを受け付けております。奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

市民法律講座(PDF)

【第1回】
11月8日(木)  午後6時~午後7時30分 (終了)
借地借家法
【第2回】
11月15日(木)  午後6時~午後7時30分 (終了)
民事介入暴力とその対処法

【第3回】
11月22日(木)  午後6時~午後7時30分 (終了)
刑事手続の基礎知識~捜査・逮捕から判決まで~

【第4回】  
11月29日(木)  午後6時~午後7時30分 (終了)
法定後見(後見人、保佐人、補助人)の役割  

【第5回】
12月 6日(木)  午後6時~午後7時30分
医療過誤事件

実施場所(有料・無料/予約の要否)
広島弁護士会館
広島市中区上八丁堀2-73

無料・要予約

【参考情報】

なお、広島家庭裁判所にて後見制度を活用される場合には、こちらの「成年後見利用の手引」(PDF)を一読して頂ければ幸いです。

また、最高裁判所では、現行の後見制度が整備された平成12年以降、毎年「成年後見関係事件の概況」について司法統計を公表しております。最新の統計結果から、後見の利用実態を理解することができます。最新の「平成29年1月から12月まで」の統計・調査結果(PDF)をご確認ください。

さらに、少子高齢化の動向や成年後見制度における政府の対応については、内閣府の「成年後見制度の現状」(PDF)が詳細なデータとともに解説をしています。

ご意見・ご質問など、お問い合わせは、下記フォームからお願いいたします。