弁護士会のレターボックス経由でチラシが回ってきたので、久しぶりに気軽に映画を観てきました。
「歴史の扉はいつだって常識とされるものを正面から問い続けてきた者たちが作ってきた」
この作品に込められたメッセージは、どこを切り取るかによって、感想が人によって大きく違うだろうなと感じました。
実際、公式ホームページの著名人の感想も様々です。
弁護士として感じるものや刺激を受ける部分は多分にありますが(特にクライマックスの最終口頭弁論期日での聴かせる弁論など)、自分なりにまとめてみました。
・今の自分の常識を疑う声を掬い取り、司法の場で闘える人はどれだけいるだろうか?
・ついつい人は今ある世界の常識になじんでますよね。だってそれが楽だから……
・目の前にあることがおかしいと感じたときに、行動できるか?見ているだけなのか?
胸に手を当てて考えることはたくさんあると感じました!
また、この作品はちゃんと弁護団と依頼者の揺らぎを表現してましたね。
そんなにきれいに一枚岩とはいかない、どんな人生にもドラマ以上に困難があり続ける。それもとても長い時間をかけて、解きほぐしていかないといけない。
この繰り返しが、どれほど大変なことか!
それがあるから、絆が生まれ、大きなことを成し遂げられる。そういう見方もできるかなと思いました。
そして、この作品が問いかける問題は、今なお終わっていないということ。
自分では気がつかないまま、世の中には多くの生きにくさがあるのではないでしょうか?
その生きにくさが変わらない原因は、制度ではなく、結局は人なのだろうと思います……
人はそんなに簡単に変わらない。でも、それは悪気があるからではなく、その人なりの言い分もあるのでしょう……
世の中の制度のせいにしない、誰かのせいにしない、自分が実現したい理想の未来、インパクトゴールを目指して、どれだけ共感を生み育てていけるか?
裁判という舞台だけを切り取るのではなく、世の中を変える仕組みを学ぶ事例として、非常に意義深いと感じた次第です。
※ただし、冒頭に書いたように、作品をどう解釈するのが正しいか、正解はないと思います。批判的に感じる方もおられて、それはそうなのだろうとも思います。
